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#感想 #舞台

舞台幻想水滸伝 門の紋章戦争編 観劇しました!

まず、ものすごくゲームに忠実でファンと原作を大切にしてくれている舞台だなと思いました。
ヘタミュを履修しているものなので、メインの役者さんのヘタミュ率には笑ったんですがジェーさんは生粋の幻水ファンなので嬉しいな~~!!!
原作ファンって多分もう10年20年30年、ゲームを余すところなく楽しんでこすり続けた猛者であり、逆に言えば一番厄介なモンスターみたいなものなので、そこを大事にしてくれる舞台でよかったな…。
個人的にはもう少し舞台としての表現にふりきって独自のシナリオ改変があってもよかったのかなという気持ちもあります。(改変というか、補足のような追加はあったんですがすごくよかったなと思います)

◆衣装
幻水1の衣装ってめちゃくちゃシンプルなんですけど、それ故にか素材とシルエットにめちゃくちゃこだわって、ウィッグとかも違和感なく仕上げてくださっててすごくよかった、、、!
ほんの数秒の登場キャラも兼役で衣装あったりしてめちゃくちゃすごいよ~~~~😭
パンフレットにグレミオのウィッグは安っぽく浮いたりしないように、暗い色を混ぜて落ち着かせたとあってなるほど…!?となりました。金髪って安っぽく見えがちなのに自然だったもんな。。。

◆音楽
前編ゲーム通り!!!!!すっごいゲームやってる!?ってなりました。人間の感情を込めた演技とともにあの音楽を聴くとぶちあがります…すごい…
ラストのAvertuneiro Antes Lance Mao~戦いは終わった~は反則ですわ。。。

◆オデッサ
多分、自分が数十年抱き続けたイメージと一番違ったキャラがオデッサでした。舞台のオデッサめちゃくちゃ強い!自分の中ではあまり怒っているというイメージがなかったんですが、舞台のオデッサは常に帝国や世界に怒りを抱いていて、リアンぼっちゃんの事も叱っているように感じるくらい語気が強くて最初びっくりしたんですがそれはそれですごく良かったな。メディアミックスのいいところはこういう解釈の違いによる新しい気づきなどを得られるところだと思います。そんなめちゃくちゃ強いオデッサだからこそ、フリックへの「あなたのやさしさはいつでも私をなぐさめてくれた」というセリフと、解放軍のリーダーという立場よりも一人の女としての自分を選んでしまったというセリフの重みがよかった…。

◆「自分の信じた道を進む」というテーマと「自分の信じたものが間違っていること」
今回、テオ様の帝国でのやりとりが大幅にシナリオに追加されていて、その中でウィンディがテオ様に「どんな教育をしてきたの!?」と責めて「自分の信じる道を選べとだけ」みたいなセリフがあってこれってリアンぼっちゃんだけじゃなくて幻水の大きなテーマなんだろうな(そもそも確か村山さんが幻想水滸伝は許しの物語みたいな発言があったとかなかったとか(ソース提示できずです))
それを意識して舞台を見るとすごくそこが強調されているように自分は受け取った。ゲームでも絶大な人気を誇るビクトールがアイン・ジードにかけた「正しくたって価値のないものがあるように、間違ってたって価値のあるものはあるんじゃないか」ってセリフがすべてというか。
まずテッド「友に不幸をもたらすと知っていてそれをするのは正しいことじゃない」
パーン「おれは あの日の選択をまちがっていたとは思わない。いまでも、正しかったと思う。」「しかし、それでもおれの心は痛む。やはりおれは自分の心に正直に生きたい。それが正しいことなのか、間違っているのかは時が答えを出してくれるはずだ。」
アイン・ジードのところ(余談ですが、私まで裏切っては陛下がおかわいそうだ」ってセリフが本当に好きすぎる。政治を行う役人としては間違っているんだけど・・・)
マッシュ「私は本当に正しかったんでしょうか・・・」
生きるって、迷いながらも自分の信じた道を進むってことで、それが正しいか正しくないか、正解なのか間違いなのか・・・本当にビクトールのセリフにすべてが集約されている・・・

◆人喰い胞子、ミルイヒオッペンハイマー
あの~~やっぱ生身の人間が物語を作っていると、人食い胞子のえぐさをより強烈に感じますね。惜しいのは舞台装置を最低限にした演出だったので、初見の人はどういう状況なのか理解するのが厳しかったんじゃないかな…。(途中でぼっちゃんとグレミオの立ち位置もぐるぐるするし)マッシュたちが迎えにきて、グレミオのマントと斧を見てしまってたじろぐリアンぼっちゃんが苦しかった…。ミルイヒ、役者さんのテンションが誰かを思い出すんだけどだれだろう…ゴー★ジャスかな

◆ウインディ、門の紋章姉妹
幻水1って門の紋章戦争って呼ばれていて、実際ラストはレックナートとウィンディが戦ってるみたいなものだったけど、全然門の紋章も謎だらけだよね~。ウィンディの方がレックナートより力が強いというのもなんだか改めて新鮮に感じました。あとウィンディ様がすごくお綺麗で、あの髪型あんなに再現して似合うってことある…!?となった。美しいな…すごくよかった。

◆磯貝龍虎
今回、幻水の舞台で初めて2.5に触れるって人も多いと思うんですが、アドリブで大暴れする磯貝龍虎を許せたのかどうなのかすごく不安になりました。めちゃくちゃ空気作れるし素晴らしい役者さんだと思うんですが、ビクトール好きな方に受け入れてもらえたんでしょうか?私にはずっと磯貝龍虎にしかうつっていませんでした(好きです)

◆テッド
これもヘタミュでりょーきくんを知ってしまっている弊害なんですが、声が完全にイタちゃん変換されていて・・・いやちゃんとテッドなんですが!もう演技もアクションも素晴らしくて…子供時代も頑張ってやってくださってるんですが(ちびたりあちゃん・・・)となってすみませんでした。身長差の表現大変だっただろうなwwと思いました(中腰・・・)山賊とクイーンアント戦めちゃくちゃよかったな!!!!接近戦もいける300歳かっこよすぎる。

◆リアンぼっちゃん
舞台公式の好きなところ、ぼっちゃんの名前もこだわってつけて命名式までやってくれたところ。この物語は「リアン」の物語だということ。リアンぼっちゃんは、最初の皇帝陛下の謁見の際は緊張してぽよぽよしていて、初仕事の魔術師の島でのゴーレム戦はグレミオに下がっててくださいといわれて舞台袖に引っ込み、虎狼山では山賊にやられそうになりグレミオにかばわれと序盤では戦いに慣れず守られていたのに、最後には自ら先頭に立ち「休め」と言われても進み続ける立派な成長をとげていてすごくよかったけどつらいなあ…となりました。お声もまだ高くてかわいげが残っているのに、どんどん色んな人から色んなものを託されて背負っていって、立派であることを求められている姿がやはり実際の人間で見るとよりつらいなあ~となります。あ~~~ぼっひゃん…わだっくまのグレミオのリアクションがまじで良すぎたな。

◆108星言えるかな
ラスト約束の石板の前で、舞台で108人出すのは不可能なのはわかりきっていたので全然よかったのにぼっちゃんがひとりずつ名前を呼ぶという原作ファンへのサービスが手厚かったです。初見時、えっもしかして全員呼ぶんですか!?!?って動揺してちょっと笑ってしまってすみませんでした。本当にその場のひとりひとりと目を合わせていくようで素晴らしいぼっちゃんでした。
あと、石板に向かってみんなで祈るところもそうだったんですが、なんとなく観客がその108人の仲間の一人になれたような感覚というか「その場」にいるって感覚がすごくよかったなあ~これは生で観劇できた強みだと思います。

◆エンディング
曲がさ~~~~は冒頭で言ってしまったんでアレなんですけど、最後の108ED立ち絵再現、すばらしかったです。


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ここ、初めてアドリブ振られたのかな!?と思ってたらその前の東京楽でも振られてたらしくて、動揺する演技がうますぎる…となった。
わだっくまのプロ根性だと思う

私は舞台って即興で対応して物語の筋を変えない範囲で遊ぶっていうのが好きなのでそういうとこに実力感じちゃうけど、ガチガチに決まった物から逸れないで完成された脚本を忠実にこなすという役者さんが称賛されるのもあると思う。隠す