備忘録/好きなものの話/日常

好きなもの読んだらすぐ好きなものでパロ考える人間なので、西田東さんの「ころす人たち」のパロなんですけど

芹沢・・・占領軍(戦勝国)の兵士
霊幻・・・敗戦国の戦災孤児(自称)

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扉絵ほぼ模写

他の孤児たちと廃墟に隠れて生活しているのを芹沢達に見つかって、まだテロリストを警戒してピリピリしているから子供でもテロリストの可能性もあるし容赦なく殺されるので、明らかにただの孤児だと判断された霊幻達に安全な場所を伝えて逃げろって誘導する芹沢。

現場の空気が一層悪くなって、霊幻達の存在が見つかるとまずいので身を挺してかばって隠す芹沢。霊幻は芹沢が写真を持っている事に気づく。「母親だよ、俺が死んだら多分それだけ故郷に戻される」「俺の母親の方が綺麗だな」「そうかい。……君の両親を殺してごめん。君は生きてくれ。強く、やさしくなるんだよ。」「……」

霊幻が飲みきれないというジュースをもらって飲んだ芹沢は翌日食中毒で苦しむ。横になって朦朧としていると、霊幻にナイフで刺されそうになりすんでのところで避ける。
「お前らみたいな人殺しは殺してもいいんだ」
芹沢を殺すことに失敗して逃げる霊幻がほかの兵士たちに見つかって射殺される。

芹沢は除隊して実家に帰る。何もせずに部屋で過ごす日々。
報告をうけた霊幻の素性は、戦災孤児ではなく地域の富豪の息子で両親は避難していて無事だったが、霊幻は家出をして他の孤児たちと一緒に過ごしていた。
あの時持って行っていた母親の写真の裏にメッセージが書かれていたことに気づく芹沢

「親愛なる芹沢のお母さんへ。彼を誇りに思ってください。彼は僕に優しくしてくれました。立派で、やさしい人でした。彼はきっと天国に行きます。」

ただただ、泣くことしかできない芹沢。終わり

みたいなやつ。あらすじ一緒だけど手紙の文章はちょと変えた…。

霊幻のせいでPTSDに苦しむ芹沢とか、憎むべき敵国の悪魔として殺そうとしたけど、彼の人間味に触れてしまったせいで残された母親の事を考えてしまった霊幻とか絶対いいよね…。救いはないけど。

パロの話しちゃったけど、戦争においていつだって子供は被害者だし、そこから生まれる憎しみは根深いし、悲しみと被害者しか生まれない。戦勝国の兵士だって傷ついて悲しむ人間なんだよな…って虚しさを感じるし、愛もあるすごくいい話だ…。西田東さんすごい。