備忘録/好きなものの話/日常

#芹霊
芹沢が相談所に来て間もないくらい

「芹沢、大人になるってどういう事だと思う?」
「えっと…なぞなぞですか?」
「ちげーよ、どういう人間が大人だと思う?」
「成人してるかどうか…とかじゃなくてですか?」

「そうだ。年齢ばっか重ねたってガキでしかないやつなんて、その辺にごまんといる。俺はさ、大人って子供を子供として接する事が出来る人だと思うんだよな。」

「?子供は子供ですよね?」

「それが俺が見てきた超能力だとかそういうもんを持ってる奴らは、そうでもないんだよな。どいつもこいつも、モブ達を自分たちと同じ目線で見て話をしやがる。」
「それは…人として対等に扱うっていうのとどう違うんですか?」
「全然違うだろ、体のつくりも、経験も、心も。1人の人間として接する事と、その上で1人の子供として接することはさ、どっちも出来るんだよ。同じ目線で話してる奴らは、おんなじようにガキなんだ。」
「俺……よくわかんないっす…ずっと引きこもってたし、大人になれるタイミングを失ってきてると思います。」

「芹沢はちゃんと大人だと思うよ、俺は。」
「えっ」
「ショウって子の事、守ってやってただろ。親父さんが引き渡される時も一人にしなかった。」
「でもそんなの…当たり前で」
「その当たり前が出来ないのが、案外世の中には多いぜ。子供は大人が思ってるよりずっと色々考えてて、いろんな事に傷ついていく。ただ甘やかすんじゃペット扱いと変わんねえけど、適切な距離でそばに居てやれるのが大人なんだと……俺も、モブと一緒に居るようになって少しずつわかったんだ。」

「霊幻さんは茂夫くんに大人にしてもらったって事ですね」
「そういう言い方されるとなんかいかがわしいんだよなあ…」
「…!?」